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Cisco Meraki Documentation

ファームウェア アップグレードの管理

概要

ファームウェア アップグレードによって、ネットワーク管理者は最新の機能やセキュリティ拡張機能をMerakiデバイスで利用できます。Cisco Merakiダッシュボードでは、ネットワーク上のファームウェア アップグレードのスケジュールと再スケジュール、ベータ版ファームウェア リリースのオプトイン、ファームウェア変更ログのリリースノートの表示、メンテナンス ウィンドウの設定などを簡単に実行できます。この記事では、ダッシュボードのファームウェア アップグレード ツールの機能と、ファームウェアを使用と管理に関する考慮事項について説明します。 

オーガナイゼーション管理者としてのファームウェアの管理

ダッシュボードのファームウェア アップグレード ツールを使用すると、ネットワークごとおよびデバイス タイプごとにファームウェア バージョンをすばやく簡単に管理できます。さらに、ファームウェア アップグレード ツールを使用して、ネットワークにおけるアップグレードのスケジュールの設定、再スケジュール、キャンセル、ファームウェア変更ログのリリースノートの表示、ファームウェア バージョン番号の確認、最近アップグレードされたネットワーク ファームウェアのロールバックを実行できます。 

ファームウェア アップグレードのスケジュール

ファームウェアを最新に保つことにより、最新の機能を利用できるようになるとともに、最新のセキュリティ強化機能をハードウェアで実行できます。管理者は、最新の安定版または最新のベータ版のファームウェアにアップグレードできます。 ファームウェア アップグレードをスケジュールするには、次の手順に従います。 

  1. Organization(オーガナイゼーション) > Monitor(監視) > Firmware upgrades(ファームウェアアップグレード)に移動します。
  2. 左上のAll networks(すべてのネットワーク)タブをクリックします。
  3. ネットワーク名の横のチェックボックスをオンにして、アップグレードするデバイスまたはネットワークを選択します。管理者は、Device type(デバイスタイプ)、Current version(現在のバージョン)、およびFirmware status(ファームウェアのステータス)(またはそのいずれか)のドロップダウン セレクタを使用して、ネットワークごとまたはデバイス タイプごとにアップグレードを指定できます。
  4. Schedule upgrades(アップグレードのスケジュール)ボタンをクリックします。
  5. Target firmware version(ターゲットのファームウェア バージョン)セレクタを使用して、アップグレードするファームウェア バージョンを選択します。
  6. Perform the upgrade now(アップグレードを今すぐ実行)、またはSchedule the upgrade for(次のアップグレードのスケジュール設定)を選択してアップグレードする特定の日時を指定します。
  7. Change Summary(変更のサマリー)を確認して、Schedule change for network(ネットワークの変更をスケジュール)を選択します。 

注記:ベータ版から安定版のファームウェアにダウングレードする場合は、フィードバック リクエスト ページが表示されます。ダウングレードする理由を示すオプションを選択してから、Schedule change for network(ネットワークの変更をスケジュール)を選択します。

ファームウェア アップグレードの再スケジュールまたはキャンセル

ファームウェア アップグレードがスケジュールされた後に、ファームウェア アップグレードを再スケジュールまたはキャンセルすることができます。ファームウェア アップグレードを再スケジュールまたはキャンセルするには、次の手順に従います。 

  1. Organization(オーガナイゼーション) > Monitor(監視) > Firmware upgrades(ファームウェアアップグレード)に移動します。 
  2. Overview(概要)タブでScheduled changes(アップグレード予定)セクションを確認し、該当するスケジュールされたアップグレードを見つけます。 
  3. スケジュールされたアップグレードは、それぞれの製品ごとにグループ化され、アップグレード時刻がスケジュールされています。 
  4. 指定のスケジュールされた製品アップグレードで、Reschedule(再スケジュール)ボタンまたはCancel(キャンセル)ボタンをクリックします。Reschedule(再スケジュール)を選択した場合は、Perform the upgrade now(アップグレードを今すぐ実行)を選択するか、Schedule upgrade for(次のアップグレードのスケジュール設定)を選択してアップグレードを実行する日時を指定します。 
  5. 指定のスケジュールされたアップグレードでCancel(キャンセル)を選択すると、そのアップグレードにリストされたすべてのネットワークでアップグレードがキャンセルされます。 

注記:ファームウェア アップグレードは最長で1か月前にスケジュールできます。そのため、一度に1か月相当のみ延期/再スケジュールできます。スケジュールされたファームウェア アップグレードをキャンセルしても、指定のネットワークはその後のスケジュールされたアップグレードから除外されません。

最近のファームウェア アップグレードのロールバック

ファームウェア アップグレードは、アップグレードの実行後14日以内であれば、以前のバージョンにロールバックできます。ファームウェア アップグレードをロールバックするには、次の手順に従います。

  1. Organization(オーガナイゼーション) > Monitor(監視) > Firmware upgrades(ファームウェアアップグレード)に移動します。
  2. Overview(概要)タブでMost recent upgrades(最近の変更)セクションを確認し、該当するアップグレード項目を見つけます。
  3. 該当するアップグレード項目(アップグレードされたネットワークとデバイスの数がリストされている)をクリックします。
  4. Rollback(ロールバック)ボタンをクリックします。
  5. ロールバックする理由を選択して、簡単な説明を入力します。
  6. Perform the upgrade now(アップグレードを今すぐ実行)、またはSchedule the upgrade for(次のアップグレードのスケジュール設定)を選択してロールバックする日時を指定します。 
  7. Submit(送信)をクリックして、ロールバックをスケジュールします。 

ファームウェア変更ログのリリースノートの表示

変更ログのリリースノートはファームウェア バージョン単位で維持され、特定のファームウェア バージョンに関連付けられた新機能、バグ修正、および既知の問題に関する情報が含まれています。ファームウェア変更ログのリリースノートを表示するには、次の手順に従います。 

  1. Organization(オーガナイゼーション)> Monitor(監視) > Firmware upgrades(ファームウェアアップグレード)に移動します。 
  2. Overview(概要)タブで、Current stable firmware versions(最新のファームウェアのバージョン 最新)がリストされている場所を参照します。 
  3. Release notes(リリース ノート) を選択します。最新の安定したファームウェア変更ログのリリースノートが表示されます。
  4. それより古いまたは新しい変更ログのリリースノートを表示するには、変更ログのリリースノートウィンドウでPrevious version(前のバージョン)またはNext version(次のバージョン)を選択します。 

注記:ファームウェア変更ログは、All networks(すべてのネットワーク)タブで、「Current firmware version(最新のファームウェア バージョン)」列にリストされているファームウェア バージョン リンクをクリックして表示することもできます。

ネットワーク管理者としてファームウェアを管理する

ファームウェア アップグレードは、ダッシュボード ネットワークのデバイス タイプごとにスケジュールできます。ファームウェア アップグレードをスケジュールするには、次の手順に従います。 

  1. Network-wide(ネットワーク全体) > Monitor(監視) > General(一般)に移動します。 
  2. Firmware upgrades(ファームウェアアップグレード)がリストされている場所までスクロールダウンします。 
  3. 利用可能な新しいファームウェアがある場合は、Reschedule the firmware upgrade(ファームウェア アップグレードを次の日時に変更)Perform the upgrade now(アップグレードを今すぐ実行)、またはUpgrade as scheduled(スケジュールに従ってアップグレード)のいずれかを選択します。 
  4. ページの下部に移動して、Save(保存)を選択します。 

ベータ版ファームウェアの実行を選択するには、Try beta firmware(ベータファームウェアを試す)を選択して、「Yes(有効)」を選択します。 

ネットワーク管理者としてファームウェア変更ログのリリースノートを表示する

変更ログのリリースノートはファームウェア バージョン単位で維持され、特定のファームウェア バージョンに関連付けられた新機能、バグ修正、および既知の問題に関する情報が含まれています。ファームウェア変更ログのリリースノートを表示するには、次の手順に従います。 

  1. Network-wide(ネットワーク全体) > Configure(設定) > General(一般)に移動します。 
  2. Firmware upgrades(ファームウェアアップグレード)がリストされている場所までスクロールダウンします。 
  3. 利用可能な新しいフォームウェアがある場合は、該当するファームウェアの横にあるWhat's new(新機能)ボタンを選択します。このページに、ファームウェア変更ログのリリースノートがリストされます。 

ファームウェア アップグレード バリア

ファームウェア アップグレード バリアは、古いファームウェア バージョンを実行しているデバイスで、互換性の問題を引き起こすビルドへのアップグレードを試みるような特定のアップグレード パスが実行されないようにするために組み込まれた機能です。 デバイスがMerakiによって定義された中間ビルドを使用するようにすることで、デバイスをアップグレードする際に安全に移行できます。

 

ファームウェア アップグレード バリアがどのような場合に効力を発揮するか、以下に例を示します。アップタイムまたはビジネス要件のために、延長期間中にデバイスをアップグレードできないという状況に陥る場合があります。ネットワーク内にMS 9.27を実行しているスイッチがあり、(本記事の執筆時点で)最新の安定バージョンである11.30に更新しようとしています。9.27から11.30へのアップグレードはダッシュボードで選択可能なオプションではないため、管理者は最初に10.35へアップグレードする必要があります。

ms-firmware-upgrade-barrier.png

現在のバージョンからターゲット バージョンへのアップグレードを完了するために、手動でのアップグレードが2回必要です。1回目は現在から中間バージョンへ、もう1回は中間からターゲット バージョンへのアップグレードです。

 

  1. Organization(オーガナイゼーション) > Monitor(監視) > Firmware upgrades(ファームウェアアップグレード) > All networks(すべてのネットワーク)に移動します。ここから、オーガナイゼーション内のネットワークを個別に、または複数をまとめて選択できます。

    firmware-upgrade-barrier-step-1
     
  2. ドロップダウン メニューで、アップグレードしようとしているTarget firmware version(ターゲット ファームウェア バージョン)を選択します。この場合は、MS 9.27からアップグレードしているため、最初にMS 10.35にアップグレードする必要があります。必要な中間ファームウェア バージョンにアップグレードするまで、最新の安定版は選択可能なオプションとして表示されない点に注意してください。これが、ファームウェア バリアの典型的な例です。

    firmware-upgrade-barrier-step-2
     
  3. アップグレードを実行するスケジュール時刻を選択します。 アップグレードをキャンセルするには、Firmware upgrades(ファームウェアアップグレード)ページでReschedule(再スケジュール)を選択します。

    firmware-upgrade-barrier-step-3a

    firmware-upgrade-barrier-step-3b
     
  4. 最初のアップグレードが完了した後、ステップ1~3を繰り返して、アップグレードの後半部分である中間バージョンからターゲット バージョンへのアップグレードを実行します。

 

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