共同終了(Co-term) でライセンスキーを移動する
こちらのドキュメントは英語版を 2024 年 04 月 19 日付けで翻訳したものです。
最新の情報は原文をご確認ください。
概要
オーガナイゼーション間でライセンスの移動が必要となる場合が多々あります。以前まではダッシュボード間のライセンスの移動は Meraki サポートでのみ実施することができましたが、すべての共同終了ライセンス(Co-Term) のお客様で実施できるようになりました。このドキュメントではライセンスのを移動するための手順や、前提条件等について解説しています。
前提条件:
- ライセンスの移動を行おうとする管理者のメールアドレスが、移動元、移動先の両方で登録されていること
- ライセンスの移動を行おうとする管理者に割り当てられている権限が移動先と移動元の両方で”フル"(読み書き)であること。読み取り権限のみの管理者はライセンスの移動を実施することはできません。フル権限を持つ SAML 管理者はライセンスの移動が可能です。
- 移動できるライセンスは実行時点で有効なライセンスキーのみです。個別のライセンスキー単体で既に有効期限が切れているものは移動することができません。
- 移動元の”ライセンス情報ページ”を除いてブラウザの他のタブはすべて閉じる
- 21 つのブラウザで 2 つ以上のダッシュボードオーガナイゼーションを開いていると、直近で開いているダッシュボードオーガナイゼーションでセッションが認識されるため、ライセンスの移動に失敗するおそれがあります。
- 既存オーガナイゼーションへの悪影響を防ぐ観点から、Co-Term における有効期限の計算方法についてすべての管理者が理解していることを確認してください。license co-term calculator を使用してライセンス移動前後のおおよその有効期限を計算することもできます。
注 : 異なるライセンス形態間 (Co-Term ⇔ デバイス別ライセンス(PDL) )でライセンスを移動することはできません。
ライセンスを移動する
ダッシュボード上の操作
ダッシュボード上で以下の手順を踏むことでライセンスを移動できます。
- オーガナイゼーション > ライセンス情報 ページへ移動する
- ライセンス履歴 へ移動しライセンスキーの右端にある "Move(移動)" ボタンをクリックする
- 表示されたポップアップ画面で、移動先のオーガナイゼーション名とライセンスの操作、移動するライセンスキーに紐づくデバイスカウントを選択する
- 表示されたポップアップ画面で、移動先のオーガナイゼーション名とライセンスの操作、移動するライセンスキーに紐づくデバイスカウントを選択する
ライセンスの操作に関する詳しい情報はこちらのドキュメントに記載されています
3. 移動するデバイスの数はボタンをスライドさせるか、右側にある数字欄に数字を入力して増減できます
ライセンスキー全体を移動することも、ライセンスキー内の一部のデバイス数だけ移動することもできます
4. 注意事項を確認し、”移動”ボタンをクリックする
ライセンス移動の自動化
自動化がお好きな方には 2 つのベータ API エンドポイントを使用してダッシュボードを経由せずにライセンスの移動を行うことができます。
API エンドポイントに関する詳しい情報はこちらをご参照ください。
例
GET: Licenses in a co-term organization
POST: Moves a co-term license to a different co-term organization
製品固有の動作
事例 |
実施する操作 |
想定される挙動 |
MX: SD-WAN から Enterprise あるいは Advanced Security へのエディション変更 | SD-WAN ライセンスをエディションが Enterprise であるいは Advancese Security へ移動する |
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MX: Enterprise から SD-WAN へのエディション変更 | Enterprise ライセンスを エディションが SD-WAN であるオーガナイゼーションへ移動する |
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MX: Advanced Sec から Enterprise へのエディション変更 | Advanced Securityライセンスをエディションが Enterprise であるダッシュボードへ移動する |
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MX: Enterprise から Advanced Sec へのエディション変更 | Enterprise ライセンスをエディションが Advanced Security であるオーガナイゼーションへ移動する |
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MX: Advanced Sec から SD-WANへのエディションを変更 | Advanced Security ライセンスをエディションが SD-WAN であるオーガナイゼーションへ移動する |
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MR のエディションアップグレードで、ライセンスが足りない | 移動先にMR Enterprise が4 台あり、 MR アップグレード 2 台分のライセンスを移動する |
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MR Enterprise から Advanced へのアップグレード | この操作は現在サポートされていません。将来的に対応予定です。 | |
MI: Enterprise + MI/Advanced Sec + MI から SD-WAN への移動 |
Enterprise +MI or Advanced Sec + MI ライセンスを SD-WAN エディションのオーガナイゼーションへ移動 |
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MI: Enterprise + MI から Advanced Sec (その逆も然り) |
移動元: 割り当て済み/未割り当ての MI ライセンス (Enterprise + MI) あるいは逆の操作 |
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MI: Enterprise + MI から Enterprise + MI への移動 |
移動元: 割り当て済み/未割り当ての MI ライセンス (Enterprise + MI) 移動先 : Enterprise |
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MI: から Advanced Sec +MI への移動 |
移動元: 割り当て済み/未割り当ての MI ライセンス (Advanced Security + MI) 移動先 : Advanced Security + MI |
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MV: MV-CA | 割り当て済み/未割り当ての MV-CA (Cloud Archive) ライセンスを移動する |
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SM Legacy または SM 無料ライセンの移動 | 無料版のシステムマネージャーライセンスを移動する |
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お困りの場合
操作を取り消したい
残念ながら操作を取り消すことはできません。ただし、移動先のオーガナイゼーションで移動元のオーガナイゼーションへ再度移動することで以前の状態に戻すことは可能です。その際両方のオーガナイゼーションにフルアクセス権限が必要であることに注意してください。
注意:
- 移動しようとしているライセンスが直近の "更新" ライセンス以前に追加されていないことを確認してください
- そのようなライセンスキーを移動した場合、移動元のオーガナイゼーションの有効期限が切れてしまうおそれがあります。
- ライセンスを移動することで移動元のオーガナイゼーションで有効期限が切れることがないように事前に確認してください
- License calculator tool で移動元のオーガナイゼーションのライセンスの状態を再現し、移動するライセンスキーを削除した場合の有効期限を計算できます
- 計算結果が未来の日付であり、登録可能なデバイス台数が想定どおりである場合、ライセンス移動後も移動元のオーガナイゼーションで有効期限切れになることはありません。
- 事前に有効期限の確認を行わず、共同終了ライセンスの仕組みについて不明な場合、ライセンスを移動することで一部あるいはすべてのライセンスが無効になる可能性があることに留意して操作を実施してください。ご不安な場合には Meraki サポート、あるいは専用のウェブフォームからお問い合わせください。
警告: ライセンスの移動は、例え元のオーガナイゼーションへライセンスを戻す操作であったとしても、必ずしも元の状態になるとは限りません。ライセンスキーが登録された順番によってオーガナイゼーションの有効期限や登録可能なデバイス数が変わるため、操作内容によっては新たにライセンスの購入が必要となるケースもあります。ライセンス移動後の影響についてご不明な場合には 専用のウェブフォームからご相談ください。
ライセンスの移動が失敗した
まず、ページを更新して最新のライセンス状態を確認してください。その後以下をお試しください。
- もう一度ブラウザを更新して試す
- 移動しようとしているライセンスの有効期限が切れていないことを確認してください
- ライセンスキーが有効で他のオーガナイゼーションへ移動していないことを確認してください
- 移動しようとしているライセンスが移動先のオーガナイゼーションのエディションに対応していることを確認してください
- 移動先のオーガナイゼーションが デバイスごとのライセンス(PDL)ではないことを確認してください
- 移動元、移動先のオーガナイゼーションで管理者のメールアドレスが登録、認証済みであることを確認してください
- オーガナイゼーション > 変更ログで操作が行われているか確認してください
- MSP の場合、ライセンスを移動するときは複数のタブで異なるオーガナイゼーションを開かないでください。直近で開いたタブのオーガナイゼーションにユーザーセッションが更新され、ライセンスの移動が失敗します。
すべて確認しても解決しない場合、ダッシュボードからケースを起票するか、 Meraki テクニカルサポートホームページ内の専用フォームよりお問い合わせください。
SD-WAN あるいは Advanced Sec ライセンスを Enterprise あるいは Advanced Sec エディションのオーガナイゼーションへ移動し、意図せずアップグレードしてしまったため、ダウングレードしたい。
移動先のオーガナイゼーションで対象のライセンスキーを元のオーガナイゼーションへ戻すと元のエディションにダウングレードされます。