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Cisco Meraki Documentation

デバイス稼働時間(Device Uptime)

このドキュメントは原文を 2025年08月18日付けで翻訳したものです。

最新の情報は原文をご確認ください。

概要

デバイスの稼働時間は、Meraki または Catalyst Wireless Cloud Monitored デバイスが電源投入されてからの時間を表示します。この機能には、最後の起動理由も付随しており、イベントログに記録されます。

Device uptime

ユースケース

ネットワーク管理者がデバイスの稼働時間を確認したい理由はいくつかあります。例えば、ネットワーク障害が上流の問題によるものか、ローカルの電源イベントによるものかの確認、ファームウェアアップグレードが正常に完了したか、またはダッシュボードや API からデバイスが正常に再起動されたかどうかの確認などが挙げられます。

要件と制限事項

デバイスの稼働時間は、すべての Cisco Meraki スイッチモデルおよびほとんどのアクセスポイントでサポートされています。他の製品へのサポートは今後追加予定です。

スイッチ
  • ダッシュボードや API でデバイス稼働時間を報告するには、Cisco Meraki スイッチが MS 15.21.1 / CS 17.1 以降のファームウェアを実行している必要があります。
  • スイッチ詳細ページとイベントログのタイムスタンプには最大5分の差異が発生する場合があります。
ワイヤレス
  • ダッシュボードで稼働時間情報を報告するには、Cisco Meraki AP が 30.x 以降のファームウェアバージョンを実行している必要があります。
  • ダッシュボードで稼働時間情報を表示できるのは、Wi-Fi 6 以降の AP で構成されるネットワークのみです。旧世代 AP が含まれるネットワークでは、この機能はサポートされません。
  • アクセスポイント詳細ページとイベントログのタイムスタンプには最大5分の差異が発生する場合があります。
  • 稼働時間の可視化は2023年12月より段階的に展開されており、すべてのユーザーに表示されていない場合があります。
Cloud Monitor スイッチ
  • デバイス稼働時間は、Catalyst Wireless Cloud Monitoring ワイヤレスコントローラーおよびアクセスポイントでサポートされています。
  • Cloud Monitor Catalyst スイッチのデバイス稼働時間は現時点ではサポートされていません。
  • Catalyst Wireless Cloud Monitored ワイヤレスコントローラーの最後の起動理由は現時点ではサポートされていません。

起動理由

デバイスが再起動する理由はいくつかあります。以下の理由はすべて、デバイスがクラウド接続されている場合、イベントログに記録されます。これらは「イベントログで表示」をクリックするか、ネットワーク全体 > 監視 > イベントログに移動し、デバイス起動イベントタイプでフィルタリングすることで簡単に確認できます。

理由 説明
電源イベントまたはその他
(Power event or other)
デバイスが電源に関連する問題、または非常にまれにソフトウェアの問題により再起動しました。安定性の問題が疑われる場合は、最新のファームウェアを実行していることを確認してください。これらのイベントが継続して発生する場合は、Cisco Meraki サポートへお問い合わせください。
管理者による実行
(Administrator initiated)
管理者がダッシュボードのライブツールまたは API を使用してデバイスを再起動しました。
ファームウェアアップグレード
(Firmware upgrade)
ファームウェアアップグレードによってデバイスが再起動しました。
ファームウェアアップグレード失敗
(Firmware upgrade failed)
デバイスがファームウェアのアップグレードを試みましたが、失敗して再起動しました。ファームウェアアップグレードが完了後にスイッチがダッシュボードに再接続できない場合や、アップグレードが2時間を超えた場合に失敗することがあります。
工場出荷時リセット
(Device was factory reset)
ユーザーがデバイスの物理リセットボタンを押したため、デバイスがリセットされました。

クラウド管理 Catalyst 固有の起動理由

理由 説明
デバイスダウン
(Device down)
スタック内のスイッチが電源断または再起動しました。
デバイスコンテナ起動
(Device container up)
デバイスのコンテナが初期化されました。
デバイスコンテナ停止
(Device container down)
デバイスのコンテナが停止しました。

クラウド管理 Catalyst スイッチは、Meraki ダッシュボードとの通信、802.1X アクセスポリシーの適用、SNMP サーバーおよび Syslog クライアントのホスティングのためにコンテナアーキテクチャを採用しています。

イベントログ

デバイスがオフラインになり再びオンラインになると、デバイス起動イベントがイベントログに記録されます。詳細セクションでは、デバイスの起動理由、ファームウェアアップグレード、電源イベント(電源断)などの情報を確認できます。

event_log_screenshot.png

イベントログのエントリは30日以上経過すると利用できない場合があります。データ保持ポリシーの詳細は こちら をご覧ください。

API

API エンドポイント getOrganizationDevicesBootsHistory(GET /organizations/{organizationId}/devices/boots/history)は、組織内デバイスのすべての起動記録を返します。デバイスが現在オンラインの場合は、現在時刻と bootedAt タイムスタンプとの差分から稼働時間を算出できます。API エンドポイント getOrganizationDevicesBootsHistory でデバイスの起動履歴を取得し、getOrganizationDevicesAvailabilitiesChangeHistory でデバイスの可用性変更履歴を取得することで、より包括的な状況把握が可能です。

予期しない再起動のトラブルシューティング

再起動が発生したことだけでなく、その原因を特定することは、ネットワークの安定運用に重要です。上記の起動理由チャートが初期ガイダンスとして役立ちますが、予期しない再起動の原因を絞り込むために以下のステップを実施できます。

範囲の特定

インシデント発生時に何台のデバイスが再起動しましたか?複数台の場合、同じデバイスタイプで同じ電源を共有していますか?複数台同時にローカルデバイス障害が発生することは稀なので、この場合は外部要因を考慮してください。

パターンの特定

再起動しているのは同じデバイスや同じグループのデバイスですか?特定の間隔や時間帯に再発していますか?デバイスは古いファームウェアバージョンで動作していますか?

最近の変更の特定

再起動はいつから発生し始めましたか?ネットワーク構成の変更や物理環境の変更と一致していますか?

対策の実施

範囲が特定できたら、デバイス自体に問題があるかどうかを確認します。例えば、デバイスが頻繁に再起動する場合は電源を変更したり、他のデバイスと交換したりしてみてください。問題がデバイスに追従する場合は故障が疑われますが、電源に追従する場合は電源の調査が必要です。

調査時に追加サポートが必要な場合や、デバイスの故障が疑われる場合は Cisco Meraki サポートへお問い合わせください。

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