MS デバイスヘルス
このドキュメントは原文を 2025年07月03日付けで翻訳したものです。
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概要
デバイスヘルス機能は、CPU、メモリ、電源利用率などの主要なシステムリソースをリアルタイムで監視し、履歴レポートを提供します。この機能により、最適な機器性能の維持、潜在的な問題の早期発見、リソース管理に関する判断が容易になり、効率性、寿命、信頼性の向上を支援します。個別スイッチの詳細ページ内にある「デバイスヘルス」タブから利用できます。
要件と制限
スイッチシリーズ | 最低ファームウェアバージョン |
---|---|
MS120, MS125, MS130, MS150 | MS17 |
MS210, MS225, MS250 | MS17 |
MS350, MS355 | MS17 |
MS410, MS425, MS450 | MS17 |
スイッチは統計情報を5分ごとにポーリングし、画面上に「最終取得時刻」を表示します。
デバイスヘルスステータスとその理由
アイコン | ステータス | 説明 |
---|---|---|
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良好 | 対象コンポーネントは正常で、対応は不要です。 |
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要注意 | 対象コンポーネントに注意が必要です。重大な問題発生前に調査・対応してください。 |
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不良 | 対象コンポーネントが正常でないため、即時対応が必要です。 |
主要指標
CPU(中央処理装置)
スイッチが受信、破棄、処理したパケット総数を監視します。パケットは状況によりスイッチ ASIC や CPU によって破棄されます。
以下の用語を定義します。
ASIC | 特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit)。スイッチでは高速にパケット転送判断を行うための専用チップです。 |
CPU | 中央処理装置。OS、メモリ、ローカルプロセス管理など多くの機能を担い、制御プレーンプロトコルの処理も行います。 |
制御プレーン | パケットの転送方法を決定する機能群(ルーティング、LACP、STP など)を提供します。 |
スイッチ ASIC は、ACL 設定やポートのラインレート超過、QoS しきい値超過時などに性能維持のためパケットを破棄します。CPU は制御情報処理のため ASIC から大量のパケットを受け取る際にオーバーサブスクライブ*すると破棄が発生します。
現状、LACP、STP、ARP、OSPF、管理用プロトコルなどを分類してレポートし、その他を「その他」として表示します。将来のファームウェアでより細かくプロトコル別分類をサポート予定です。
*リソース(CPU、帯域幅、ストレージなど)を、実際に利用可能な量よりも多く割り当てること
CPU しきい値
各プロトコルごとに CPU のしきい値を設定し、ステータス上でマウスホバーすると内容を確認できます。以下は STP の例です。
パケット破棄が多い場合
パケット破棄は設計上起こり得る動作です。ただし、破棄数が急増する場合は原因調査が必要です。CPU や ASIC が通常のトラフィックをほぼ問題なく処理できているかを確認してください。
メモリ
システムメモリ(RAM)使用率を監視します。スイッチでは OS、ファームウェア/設定の読み込み、パケットのバッファリングなどにメモリを使用します。
メモリ使用率が高い場合
高いメモリ使用率がベースラインから大きく逸脱し「要注意」または「不良」警告が出る場合、問題の可能性があります。Cisco Meraki サポートへお問い合わせください。
電源ユニット
交換可能な電源ユニットのスロット番号、シリアル番号、モデル番号、PoE 概算を表示します。
PoE 使用量
接続されたすべての PoE デバイスの消費電力と予算電力を表示します。
API
CPU プロトコルデータ取得エンドポイント:
メモリ使用率データ取得エンドポイント: