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Cisco Meraki Documentation

ファームウェアリリースのプロセスについて

このドキュメントは原文を 2023年12月12日付で翻訳したものです。

最新の情報は原文をご確認ください。

Meraki におけるファームウェア

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Merakiのファームウェアのアップグレードは、それが1つのネットワークに展開されるか、10,000のネットワークに展開されるかにかかわらず、堅牢で痛みを伴わないように設計されています。アップグレードがお客様に提供されるまでに、Meraki のファームウェアはリグレッションテスト、安定性テスト、パフォーマンステストを含む広範なテストプロセスを経ています。シンプルにするために、我々は各製品ファミリー(例:MX、MS、MR、MV、MG、MT)に対して1つの統一されたファームウェアディストリビューションを提供しています。

ファームウェアの展開プロセスについて

Meraki のファームウェアの展開プロセスには ベータ安定版リリース候補、そして安定版の3つの段階があります。すべてのファームウェア・バージョンは、安定版への移行を目標に作成され、リリースされます。以下のセクションでは、各ステージの詳細を説明します。

ベータ

ファームウェアは、まず "ベータ版 "として、お客様向けにリリースされます。多くの場合、新機能やバグフィックスを利用するために、ベータ・ファームウェアは実運用ネットワークで実行されています。ベータ・ファームウェアは、実運用ネットワークに適用される際のリスクを低減するために、内部的なリグレッション・テスト、安定性テスト、パフォーマンス・テストをリリース前に実施していますす。ダッシュボードのネットワーク全体 > 一般 > にある "ベータファームウェアを試す" オプションが ”はい” になっているネットワークは、ベータバージョンがリリースされると、自動的に通知され、アップグレードがスケジュールされます。このアップグレードは、ダッシュボードのファームウェア・アップグレード・ツールを使用して、キャンセル、日時変更が可能です。また、ダッシュボードのファームウェア・アップグレード・ツールを使用することで、いつでもネットワークをベータ・ファームウェアにアップグレードすることもできます。ベータ・ファームウェアは、業界の他の製品に見られる "Early Deployment "ファームウェアに類似していると考えることができます。

最新のベータ版がサポート窓口およびエンジニアリングチームでのサポート対象です。古いベータ版ファームウェアについてはベストエフォートでの対応となるため、完全なサポートをご希望の場合には最新のベータ版へのアップグレードが必要です。

安定版リリース候補

新しいファームウェアバージョンがベータ版から成熟すると、安定版リリース候補へ移行します。移行に際し、ベータ版ファームウェアのパフォーマンスについて、弊社のソフトウェアおよびプロダクトチームにより正式なレビューが行われます。ファームウェアの品質は定量化のために重要業績評価指標(KPI)によって分析されます。これには、未解決のサポートケースやエンジニアリング上の問題、当該ファームウェアの採用状況、安定性に関する指標などが含まれます。 正式なレビューを経て、ベータ版は"安定版リリース候補"へ移行します。この時点で、ファームウェアのバージョンは、ファームウェアアップグレードツールでも安定版リリース候補に表示されます。新しい安定版リリース候補が利用可能になった時点で、エンジニアリングチームは、一部のお客様の安定版および安定版候補で稼働しているネットワークにアップグレードのスケジュールを段階的に開始します。これらのアップグレードは、ファームウェアアップグレードツールを使用してキャンセル、変更、または元に戻すことができます。

最新の安定版リリース候補はサポートおよびエンジニアリングチームにて完全にサポートされますが、以前の安定版リリース候補についてはベストエフォートでのサポートとなります。最新のベータ版、安定版リリース候補、または安定版へのアップグレードにより、完全なサポートが保証されます。

安定版

安定版リリース候補は、世界中のデバイスに徐々にロールアウトされながら、時間をかけて安定版へと成熟していきます。Merakiのインストールベースがメジャーバージョンの規定のしきい値に達すると(ノードの約10-20%)、そのファームウェアリビジョンは最終的な公式レビューを経て安定版に遷移します。マイナーリリースについては、ケースバイケースで決定されます。 

この場合も、安定版リリース候補のレビューと同じKPIが分析されます。これらのプロセスが完了すると、ファームウェアは "安定版 "に遷移します。遷移後の安定版は、ダッシュボードのファームウェアアップグレードツールを使って、どのお客様でも適用することができます。最新の安定版は、特定のデバイスのために新たに作成されたすべてのダッシュボード・ネットワークに使用されるバージョンでもあります。

最新の安定版がサポート窓口およびエンジニアリングチームでのサポート対象です。古い安定版ファームウェアについてはベストエフォートでの対応となるため、完全なサポートをご希望の場合には最新の安定版へのアップグレードが必要です。

管理者への通知プロセス

Meraki によってアップグレードがスケジュールされると、ネットワーク管理者は 7-14 日前にメールで通知を受け取ります。アップグレードは ネットワーク全体 > 一般 ページで設定されたメンテナンスウィンドウに従ってスケジュールされます。管理者はファームウェアアップグレードツールで保留中のアップグレードの表示、再スケジュール、キャンセルを選択できます。何も操作しない場合、アップグレードはスケジュール通りに実行されます。

影響度の大きいセキュリティ脆弱性への対応といった緊急アップデートについては上記より短いスケジュールでアップグレードが行われる場合があります。

デバイスのアップグレードプロセス

新しいファームウェアをダウンロードしている間もデバイスは通常通り稼働し続けますが、デバイスが再起動するタイミングでクライアントは切断されます。 再起動後、デバイスはインターネット接続とクラウド接続が正常に機能していることを確認し、 もしそうでなければ、以前のファームウェアに戻ります。

Cisco Meraki デバイスには 2 つのメモリパーティションがあり、新旧のファームウェアが並行して保存されています。新しいファームウェアがダウンロードされている間、デバイスは古いファームウェアで通常の動作を続けます。新しいファームウェアが正常にダウンロードされると、デバイスは再起動し、新しいファームウェアがインストールされます。新しいファームウェアのインストールに失敗した場合、デバイスは単に古いファームウェアに戻ります。

アップグレードプロセスは、高速インターネット接続が可能な有線デバイスの場合、通常 11 分未満で完了します。ファームウェアのダウンロードには約10分以下、デバイスが再起動し、通常の機能を発揮するまでには約 1 分かかります。ダッシュボードの様々な要素が更新され、ライブデータが表示されるようになるまでには、さらに数分かかる場合があります。

同じインターネット接続を共有する大規模ネットワークの場合、すべてのデバイスが新しいファームウェアをダウンロードし、インストールするまでに 11 分以上かかる場合があります。

ファームウェアアップグレードツール

ファームウェアップグレードツール (オーガナイゼーション > ファムウェアアップグレード) はダッシュボード上の機能の一つで各ファームウェアバージョンの詳細を確認したり、ファームウェアアップグレードをスケジュールできるツールです。このツールに関する詳しい説明は Managing Firmware Upgrades に記載されています。

また、各デバイスのローカルステータスページ上でもアップグレードの進捗を確認できます。

他の利用可能なバージョン

オーガナイゼーション > ファームウェアアップグレードでは、ベータ版、安定版リリース候補、安定版の外に "他の利用可能なバージョン"が表示されています。

”安定版"タブに表示されているファームウェアバージョンは前述の基準に従って表示されております。”他の利用可能なバージョン" では、メンテナンスやパッチリリースなどのマイナーバージョンが表示されています。 

廃止ファームウェア(Deprecated Firmware)

Meraki Cloud との一貫性と互換性を確保するために、最新の安定版よりも古いファームウェアを実行しているネットワークやデバイスは、アップデートがスケジュールされる可能性があります。ネットワークが非推奨ファームウェアからのアップグレードのためにスケジュールされたことを警告する通知が管理者に送信されます。アップグレードはファームウェアアップグレードツールで再スケジュールできます。 (詳細はRescheduling or Canceling a Firmware Upgradeを参照してください)

新製品のファームウェアについて

新製品には、初期の安定版ファームウェアがインストールされて一般にリリースされます。新製品の安定版ファームウェアは、完全にサポートされ、代替のベータ版または安定版 を実行している可能性のある他の製品と共存可能です。新製品の安定版ファームウェア・バージョンは、通常、製品ごとに、関連するファームウェアの 変更ノート(Release Note)にその旨が記載されています。ネットワーク全体の安定版ファームウェア・バージョンが新製品の初期安定版ファームウェア・バージョンより古い場合、新製品にインストールされているファームウェアバージョンは初期安定版ファームウェアのままになります。

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