クラウド設定モードのクラウド管理型スイッチへのアップグレード方法について

概要

IOS XE 17.15 のリリースにより、コンテナベースのアーキテクチャから、Meraki クラウド管理に対応したネイティブ IOS XE ベースへと大きな移行が始まります。このシンプルなアーキテクチャにより、クラウド管理型の Cisco Catalyst スイッチ（9300-M、9300L-M、9300X-M、および MS390 ファミリーなど）に多くのメリットがもたらされます。これには、特にスタック構成時の高速な起動・初期化パフォーマンスや、今後より迅速に提供される新世代の機能群の開始が含まれます。また、ダッシュボードから直接 CLI の show コマンドを実行できる機能も導入されました。さらに、移行プログラムを通じて C9200L ハードウェアプラットフォームへのサポートも拡大しています。最後に、ネイティブ Catalyst ロギングサポートによるログ機能の強化も行われました。

IOS-XE 17.15.1 以降では、スイッチを CS ファームウェアからクラウドネイティブ IOS XE へアップグレードし、Meraki Cloud で管理できるようになります。この新リリースのクラウドネイティブ IOS XE のアーキテクチャやソフトウェア機能の詳細は、Catalyst クラウド管理スイッチのクラウド動作モード概要やFAQドキュメントをご参照ください。

本ドキュメントでは、既存のクラウド管理 Catalyst スイッチを新しいクラウドネイティブ IOS XE アーキテクチャへアップグレードし、さまざまな機能強化や拡張機能を利用可能にする手順をご案内します。

事前要件

クラウドネイティブ IOS XE リリースへのアップグレード手順

1. Meraki ダッシュボードの オーガナイゼーション ＞ 監視 ＞ ファームウェアアップグレード ページからファームウェアアップグレードをスケジュールしてください。アップグレード対象の IOS XE ファームウェアバージョンとして、IOS XE 17.15.1（初のクラウドネイティブバージョン）が表示されるはずです。(現在は IOS XE 17.15.3 が最新)

2. 下記は、スイッチがアップグレード時に経る各ステージのフロー例です。