システムマネージャーで iOS/iPadOS のアップデートを展開する
システムマネージャーでは、iOS 9 あるいは iPadOS13 以降のシングルAppモードでないデバイスに対し、OS アップデートを展開することができます。OS アップデートは各デバイス毎にあるいはデバイス一覧からコマンドを送信することで実行します。 OS アップデートコマンドがデバイスへ送信されると、デバイスは最新の OS をダウンロードし、ユーザーに対し今すぐインストールを実行するか否かを表示します。
macOS の場合、10.11 以降のデバイスに対し OS アップデートを展開できます。
OS アップデートコマンドは 以下のデバイスで利用可能です
- 監視モード(Supervise モード) の iOS 10.3 以降のデバイス
- DEP で登録されている Mac PC
iOS 10.3 以前のデバイスでは DEP で登録されており、且つ監視モードである必要があります。
デバイス毎に OS アップデートを実行する
デバイス一覧からアップデートを実行したいデバイスをクリックし、Live ツール内にある OS の更新 からインストールを実行できます。
OS アップデートを複数のデバイスに対して実行する
デバイス一覧の "コマンド" プルダウンから、複数のデバイスに対して一括で OS アップデートコマンドを送信できます。アップデートコマンドを送信したいデバイスの左端にあるチェックボックにチェックを入れ、コマンド > "利用可能な OS アップデートをインストール" を選択して実行します。
OS アップデート展開時の注意点
- OS アップデートコマンドの送信
Apple の MDM の仕様上、OS アップデートコマンドは "ダウンロード" と "インストール" の 2 段階に分かれているため、インストールまで実施するためにはコマンドは最低 "2 回" 送信する必要があります。デバイスがダウンロードを完了した後に、もう一度コマンドを送信することでデバイスはインストールを実行します。
- デバイスにパスコードが設定されている場合
デバイスにパスコードが設定されている場合には、2 回目のコマンドを送信してもインストールは実施されません。2 回目のアップデートコマンドを送信すると、デバイスではユーザーがロックを解除したあとにインストールの実行を求めます。インストールを実行する場合はインストール前にパスコードの入力する必要があります。
この場合、コマンドあるいは Live ツール内の "パスコードを消去" を実行後、パスコードがない状態でアップデートコマンドを送信することでインストールが自動的に開始されます。
- デバイスにパスコードが設定されていない場合
デバイスにパスコードが設定されていない場合は、2 回目のアップデートコマンドで自動的にインストールが行われます。
- 設定プロファイルで OS 更新を遅延させている場合
設定プロファイル内の "制限事項" にある、"OSソフトウェアの更新を延期" が有効な場合、アップデートコマンドは利用できません。
コマンドは送信され、新しい OS がダウンロードされますが、インストールできず破棄されます。
OS アップデートを延期する
iOS 11.3 以降あるいは macOS 10.13.4 以降のデバイスでは OS アップデートを実施できるタイミングを遅らせることができます。ユーザーにアップデート情報を表示させるタイミングをリリース日から最大で 90 日まで延期できます。
この設定は、システムマネージャー > 設定 > プロファイル > 制限事項ペイロード内にあります。