機器オフライン時の切り分け方法
本記事ではMeraki機器オフライン時の切り分け方法について、影響範囲やそれぞれの状況からフローを用いて実施する方法をご案内します。
※フロー上に該当しないパターンなどが発生する可能性もあり、ケースオープン時にはどこまで切り分けを実施
したかの情報を記載いただくと、その後調査を円滑に実施することが可能となります。
概要
Meraki機器は通常クラウドに対し定期的に通信をしていますが、その用途は設定ダウンロード、統計情報の送信、モニタリング、ファームウェアのダウンロード等、多岐に渡ります。またこの通信は通常は特にユーザ操作に関わるものではありません。
この通信が何らかの原因によってクラウド側から確認できない場合、オフライン状態となります。
(オフライン時のメッセージの一例)
切り分けの考え方
上記原因は大きく分けて以下の3つに分類されます。
1)機器要因
ハードウェアの不具合、プロセスなどのソフトウェア側の問題等
2)環境要因
利用回線ISP等の問題、Firewall等による遮断、電源喪失等
3)クラウド要因
クラウド側の障害、メンテナンス等による影響
これらは、オフラインの事象発生タイミングや影響範囲などから上記のいずれかに絞り込みが可能で、
さらに詳細な原因特定へとすすめる事が可能です。
特に影響範囲は重要で、特定機器のみで発生している場合は主に機器側に問題があり、
複数もしくはネットワーク内の全台で発生している場合は環境やクラウドに起因した問題である可能性が高くなります。
切り分けフロー
本記事では以下のフローを以下の2パターンに分けており、それぞれの状況に応じてご確認ください。
■事象発生が一台のみの場合 (場合によっては複数機器で発生することもあります)
■事象発生が複数台もしくは全台の場合
参考情報
Upstream Firewall Rules for Cloud Connectivity
Using the Cisco Meraki Device Local Status Page
Common Dashboard Alerts for Device Connectivity