MR/CW アクセスポイントの故障が疑われる際の基本的なトラブルシューティング
このドキュメントは原文を 2025年08月18日付けで翻訳したものです。
最新の情報は原文をご確認ください。
特定の状況下で、Cisco Meraki または Cisco Catalyst のアクセスポイント(AP)が Meraki ダッシュボードへ接続できなくなる場合があります。機器自体のハードウェア故障により交換が必要となるケースもありますが、故障に見える症状の多くはトラブルシューティングで原因究明・解決できる場合があります。本記事では、MR/CW AP の一般的な症状と、その故障判定・交換要否を判断するためのトラブルシューティング手順について説明します。
トラブルシューティング
MR または CW AP の故障が疑われる場合、以下の確認を必ず行ってください。Cisco Meraki では、機器交換保証に基づき故障機器の交換が可能ですが、全関係者の納得とダウンタイム・コスト最小化のため、RMA が適切かどうかを判断するためにもトラブルシューティングが必要です。
以下の症状および手順は、初期トラブルシューティングの参考となります。
本体のインジケータが全消灯の場合
AP が通電していないか、ダークモードで動作している可能性があります:
- AP がダークモードになっていないか確認してください。
- AP の給電方式を確認してください。
- AC アダプタ利用時は、別の正常な AC アダプタや電源コンセントで試してください。
- PoE インジェクタ利用時は、AP と「out」ジャック間、PoE インジェクタ「in」ジャックと LAN 間のケーブルを交換し、すべてのイーサネットケーブル長が 100m 未満であることを確認してください。
- PoE スイッチ利用時は、スイッチが IEEE 802.3af(または IEEE 802.3at/bt)認証済みであること、AP 接続ポートが有効かつ PoE 有効であること、ケーブル交換・100m 未満であることをご確認ください。他の正常動作中の Meraki AP ポートや ASIC、別の動作確認済み PoE スイッチでもお試しください。
- PoE と AC アダプタの両方で給電している場合は、いずれか一方を外してください。
LED が全く点灯しない場合は、サポートまでご相談ください。
電源 LED が橙点灯の場合
AP は起動していますが、クラウドに接続できていません。
- AP が起動中の可能性があるため 2 分ほどお待ちください。
- レイヤ 1(物理層)接続を確認してください。
- ネットワークケーブルを交換してください。
- 他のスイッチポートに AP を接続してみてください。
- 上位ネットワーク構成を確認してください。
- AP が適切な VLAN 上にあるか確認してください。上位 802.1Q トランクポートにネイティブ VLAN を設定している場合、AP の VLAN タグをネイティブ VLAN と同じ値にしないでください。同じ場合、AP の管理トラフィックがタグ付きで送信され、上位スイッチポートで破棄される可能性があります。
- 上位スイッチポートの設定が AP のネットワーク参加を許可しているか確認してください。
- AP が有効な IP 設定を取得しているか確認してください(静的設定または DHCP)。
- 上位ファイアウォールで AP とダッシュボード間通信が許可されているか確認してください。
- 上位機器でパケットキャプチャを取得し、AP からの通信に応答があるか確認してください。AP が Meraki 機器に接続されている場合は、ダッシュボードパケットキャプチャも利用可能です。
- 可能であれば、AP のローカルステータスページにアクセスし、より詳細な接続情報をご確認ください。
上記手順をすべて実施しても改善しない場合は、デバイスのローカルステータスページから SDB バンドル(OOB ログ)を取得し、Meraki サポートチームへご提供ください。
LED がレインボーカラーで点滅している場合
AP は初期化中でゲートウェイを探索しています:
- AP が正しいスイッチポート・VLAN に接続されているか確認し、その VLAN で DHCP が動作していない場合は、AP に静的 IP を割り当ててください。
LED が橙色で点滅している場合
AP がゲートウェイを検出できていません:
- AP が正しいスイッチポート・VLAN に接続されているか確認し、その VLAN で DHCP が動作していない場合は、AP に静的 IP を割り当ててください。
- 上位機器でパケットキャプチャを取得し、AP からの ARP・DNS・DHCP リクエストに応答があるか確認してください。AP が Meraki 機器に接続されている場合は、ダッシュボードパケットキャプチャも利用可能です。
サポートへのお問い合わせ
上記の手順をすべて実施してもダッシュボードに接続できない場合は、 サポート へご相談のうえ、さらに調査を進めてください。これまでに行ったトラブルシューティング内容を整理し、追加の作業も実施できるようご準備ください。
ご注意: サポートは、個別の事象に応じてこの記事に記載されていない追加トラブルシューティング手順を提案する場合があります。