システムマネージャーによる位置情報の推定について
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システムマネージャーは管理対象のデバイスの位置情報をベストエフォートで推定しており、下記の 4 つの方法のうち上から順番に優先して表示します。
- 手動(ユーザー定義)
ダッシュボード上から静的に設定した位置情報です。管理者はクライアント一覧から特定クライアントを選択し、”設定を編集" で”アドレス”で位置情報を手動で入力できます。注意 : ユーザーが定義した位置情報は以下の位置情報のいずれにも優先して使用されます。 - GPS 位置情報 (GPS経由)
システムマネージャーが扱う中で最も正確な位置情報データで、Android および iOS(iPadOS) はネイティブでサポートしています。iOS 端末の場合、システムマネージャーアプリがインストールされており、位置情報へのアクセス権限があり、なおかつアクティブである場合に位置情報を送信します。（詳細は後半をご参照ください) - Meraki 製品の位置情報 (AP 経由)
オーガナイゼーション内でMeraki の アクセスポイントをお使いの場合、位置情報の推定にアクセスポイントの位置情報を計算の一部に使用します。 - BSSID ジオロケーション (WiFI経由)
BSSID (WiFi MAC アドレス) を元にした位置情報です。 - IP ジオロケーション (IP 経由)
デバイスに割り当てられた直近の IP アドレスを元にした位置情報です。 これは当社の予備的なメカニズムであり、最も不正確になる可能性が高いものです。geoIP検索の結果は、IPの所有者（IPのユーザーではない）がどこに登録しているか、IPを管理している機関がどこにあるか、プロキシ、携帯電話のIPなど、さまざまな要因に左右されます。
より正確なIPジオロケーションを実現するには、システムマネージャー > 設定 > 一般 > ネットワークロケーションで、既知のIPアドレス範囲のマッピングを上書きすることができます。 ダッシュボードで報告されたパブリックIPアドレスを、デバイスの実際の物理アドレスにマッピングされるようネットワークロケーションを追加します。それ以降、マップは指定されたパブリックIPを使用するデバイスを指定されたマップロケーションに登録します。
デバイスの詳細ページ内の地図の上部で位置情報の推定に使用された方法が確認できます。.
iOSの位置情報の改善について
iOS 端末の位置情報追跡に関する詳細はこちらを確認してください
追加機能として、iOS 版のシステムマネージャーアプリのインストールをおすすめします。 システムマネージャーアプリは他の iOS アプリと同様に、システムマネージャー > 管理 > アプリ > アプリの追加 で "Meraki" と検索することでシステムマネージャー経由で配信できます。システムマネージャーアプリでは追加機能としてデバイスの詳細ページから通知を送信できたり、ユーザー毎にカスタマイズされた App Store へアクセスできたり、バックパックとしてファイルを配信することもできます。
なお、GPS位置情報を報告するためには、SMアプリ（システムマネージャーアプリ) が起動している必要があります。 iOSは、頻繁に使用されないアプリを自動的にアンロードします。また、デバイスの再起動時には、アプリはユーザーが起動するまで実行されないようになっています。クライアントの詳細ページから「GPS位置情報を要求」コマンドを発行することで、ユーザーにアプリの起動を要求することができます。ユーザーがプロンプト通知を選択した場合は、アプリが起動し、GPS位置情報を取得できます。そうでない場合は、他の3つの方法のいずれかを使っておおよその位置情報が推定されます。
GPS の強制
Apple社のエンドユーザープライバシーに関する規制により、EMMベンダーがiOSデバイス上でユーザーへの通知なしにGPS位置情報を強制的に取得したり、位置情報サービスを永久的にロックして有効にしたりすることはできません。
ただし、MDMコマンドの「クライアント詳細」ページにある「ロストモード」を使用することは可能です。ロストモードは、位置情報サービスを強制的にオンにし、デバイスの他の機能をすべて無効にします。これは、システムマネージャーからの位置情報サービスの要求を拒否しているコンプライアンス違反のユーザーを正すためのツールとして使用できます。